我が家では子育て(1人娘。現在4か月^^)にモンテッソーリ教育を取り入れています。
将棋の藤井聡太棋士が受けていたということで、日本でも一躍有名となったモンテッソーリ教育。
アメリカでもフェイスブックやグーグルの創始者など名だたる人物がその教育を受けていたことで有名な教育方法です。
この記事ではモンテッソーリ教育を選んだ理由、モンテッソーリ教育についての簡単な説明、我が家における現在までの取り組みを紹介します♪
【目次】
我が家がモンテッソーリ教育を選んだ理由
臨月を迎えて産休に入り、生まれてくる我が子のことばかりを考える毎日。
赤ちゃんとの毎日がとっても楽しみで待ち遠しい!毎日どうやって一緒に過ごそうかな?あ、でも教育はどうすれば良いんだろう?将来、しっかり自立できるようちゃんと教育を考えておかなくちゃ・・・っ!
これから始まる人生初の子育てにワクワクしつつも、親として責任をもって1人の人間を育て上げなければならないというプレッシャーも感じていました。
私の場合、困ったときにはとにかく本屋へ。
新宿にある書店の教育書コーナーをうろちょろし、その本に出会いました。
(下のリンクは『Kindle版』となっていますが、私が購入したのは紙版です^^;)
子どもはすべてのことができるように生まれてくる。できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるのか、やり方がわからないだけ
本で紹介されていたモンテッソーリの言葉に感銘を受け、我が家ではモンテッソーリ教育を取り入れることにしました。
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育とは、イタリア人初の女性医師マリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。
「子どもはどのように成長していくのか?」という、子どもの発育段階を保護者が理解し、子どもを良く観察します。そして、必要な時に必要最小限のお手伝いだけをするにとどめ、何かを選ばなくてはならない時には子供に選ばせる等して、子どもの自主性を育んでいきます。
そうすることによって、子どもが一人で生きていく力を自ら獲得できるようになります。
子どもの発達の4段階
モンテッソーリ教育では、生まれてから1人の成人として自立するまでの過程を4つの段階に分けています。
Stage1: 乳幼児期(0-6歳)
Stage2: 児童期(6-12)歳
Stage3: 思春期(12-18歳)
Stage4: 青年期(18-24歳)
モンテッソーリ教育では、それぞれの段階の身体的・心理的発達に合わせた教育を行うことが大切とされています。
それぞれの段階で我が子がどのように成長するかを保護者が学び、適切な環境を整え子どもが自分で学べるように導いていく。「適時教育」を行うことで、子どもの自主性を育みながらの成長を助けていきます。
とりわけ、Stage1の乳幼児期(0-6歳)は人生においてもっとも重要な時期とされています。モンテッソーリは次のように言っています。
0~6歳の間は、その後の長い人生を生きていくのに必要な80%の能力が備わる、人生において一番大切な時期である。
乳幼児期には「敏感期」と呼ばれる、「この時期にこの能力が発達する」という時期があります。
今、我が子がどの「敏感期」にあるのかを理解し、その敏感期に応じた対応をしてあげることで、子どもの持つ能力を引き出し、伸ばしてあげることができます。
子どもの『敏感期』
『敏感期』とは、子どもの能力が特に成長する時期です。
子どもはその時期に無意識ながらに『この能力を伸ばしたい!』と思い、熱心に活動します。
今どの『敏感期』にあるのかを理解し、子どもにとって適した環境を与えてあげることが保護者の大切な役割です。
いくつかある『敏感期』のうち、ここでは代表的なものを紹介します。
運動の敏感期
時期:6か月~4歳半くらい
生活に必要な運動能力を獲得します。
大人の指をぎゅっと握ったり、手足をバタバタさせたり。
寝返り、ずりばい、たかばい、ハイハイ、つかまり立ち、歩くという行動に必要な筋力を徐々に身につけていきます。
成長の適切な時期に適切な筋力をつけてあげることで、さらに次の成長段階において自分の思うように楽しんで体を動かし、徐々に高度な動きができるようになることで才能が引き伸ばされていきます。
知り合いのパーソナルトレーナーさんに聞いた話ですが、特に0歳児の時期の筋力の発達はすさまじく、大人がステロイドを使ったとしても到底勝てないレベルのホルモンが分泌されているそうです。
確かに、ずっと寝てばかりいるのにいつの間にか首が据わって寝返りができてハイハイができるようになって、と、ものすごい発達ぶりですよね!
うちの子も3か月くらいになった時に急に首がしっかりしてきて、その成長ぶりに驚きました。
感覚の敏感期
時期:0歳~6歳
五感が洗練されていく時期です。
触覚、資格、聴覚、嗅覚、味覚といった五感が目覚ましく発達する時期です。
些細な色の違いを見分けたり、音の違いを聞き分けたりできます。
クラシック音楽を聴かせたり、色彩豊かな絵画を見せたり、色々な手触りのもの(布、紙、プラスティック等々)を触らせたりして感覚を磨くことによって感性豊かに育っていきます。
我が家では毎日クラシック音楽と英語の童謡を聴かせたり、布おもちゃで遊ばせたりしています^^
秩序の敏感期
時期:6か月~4歳
順番、場所、習慣などにこだわる時期です。
物事の順番や、物を置いてある場所等、日ごろの習慣に強いこだわりを示す時期です。
服を着るときの順番、体を洗う時の順番、おもちゃの置き場所等、自分のルールに従った秩序を求め、その秩序から外れると不快感を表します。いわゆる「イヤイヤ期」にみられる反抗の理由の一つにもこの「自分ルールへのこだわり」があるとされています。
我が子はまだ4か月なので秩序の敏感期は見られていません。
自分ルールへのこだわりを見せるようになったら、今は「秩序の敏感期」なんだな、と理解して見守りたいと思います^^
言語の敏感期
時期:胎生7か月~5歳半くらい
言葉をどんどん吸収する時期です。
胎内にいるときから、母親や周囲の話し言葉を聞き、学んでいるとされています。
赤ちゃんのうちはまだ口周りの筋肉が未発達であるため話せませんが、周りの話す言葉をどんどん吸収し、次第に理解できるようになっていきます。
子どもが話せない間もたくさん語り掛け、子どもの中に『言葉』をたくさん蓄積させてあげることが大切な時期です。
我が家でも子どもが起きているときは積極的に話しかけています。
話しかけると言葉にならない声(悲鳴?)を上げて何か語り返そうとしてくれている様子がとても可愛いです。会話ができるようになる日を心待ちにしつつ、毎日語り掛け続けます♪
我が家の取り組み
我が家では藤崎達弘さんの本を参考に、少しずつモンテッソーリ教育を取り入れています♪
ものごとを行う場所を決める
子どもに訪れる『秩序の敏感期』。
いつも同じ場所、同じ順番であることに子どもは安心します。
また、世の中の情報をどんどん吸収し、その情報を秩序づけることによって自分の周りの世界のことを学んでいきます。
我が家では「『授乳場所』と『おむつの交換場所』を一定にする」というルールを決めて、取り組んでいます。
授乳場所は夫婦がくつろぐソファ。
おむつの交換はおむつ台を用意し、必ずそこで行うようにしました。
(我が家で使っているおむつ台は↓です。本来はベッドに取り付けて使用するのですが、我が家では床に置いて使用しています)
モビールで視点を合わせる訓練
生まれたばかりの赤ちゃんはまだまだ視力が弱く、よく見えません。
赤ちゃんはまわりのものに焦点を合わせて見る練習をし、少しずつ視力をつけていきます。
そこで視力を合わせるトレーニングのために役立つのがモビール!
メリーと違い、自然の風などで静かにゆっくり動くため、焦点を合わせる練習にもってこいです。
我が家では子どもが0か月~3か月の時に、ベビーベッドに寝た状態の目の位置から30cmくらい上の位置に合わせてモビールを吊り下げ、毎朝モビールを見る訓練をする時間を10分間設けていました。
3か月後半には子どもとしっかりと目線が合うようになったことと、子どもが手を伸ばすようになりモビールを引っ張って落としてしまうことを避けるために、モビールは卒業しました^^
最後に
モンテッソーリ教育は『子どもにとって適切な時期に、適切な環境を整えてあげる』教育です。
モンテッソーリ教育の理念を学んでいたおかげで、子どものふとした仕草を見たときに、『今はこういうことがしたい時期なのかも』と思い、どうしたら今獲得しようとしている能力を身につけさせてあげられるかしら、と考えるようになりました。
我が子はまだ4か月ですが、この4か月の間にもモビールをひたすらじっと見ている時期、右手をずっと見ている時期、左手を見ている時期、両手を合わせる時期、奇声を上げる時期など日に日に『今最もやろうとしていること』が変わっていって、目まぐるしく発達段階が移行しているなぁ、と感じています。
行動理由が謎な行動も多々ありますが、きっと子どもにとって何か重要な意味があるのだろう、と考え、基本的には見守るよう努めています。
これからもどんな風に成長していくのか、楽しみでしかたありません♪